通常データによるネタバレ(隠ぺい性)の違い|フラッシュプリントのデータ作成のヒント
マスキング(通常見える色)が白に近いほど、隠蔽性が高まりネタバレしにくくなります。検証ではネタバレしやすいように、光と同じ角度(入射角)からフラッシュなしで撮影しました。
・マスキングが白に近くなれば通常時の隠蔽性が高まります
・マスキングが黒に近くなれば通常時の隠蔽性が弱まります。
下記のデータで検証しました。(通常データは3種類の異なるベタ)

フラッシュプリント用データ
入射角と同じ目線でのネタバレの見え方
光の入射角と同じ目線でネタバレの見え方を検証します。白ベタ、灰色ベタ、黒ベタと異なる3種類の通常データの場合での見え方です。

通常データ | C0,M0,Y0,K0 |
通常時の見え方 | 白ベタ |
隠蔽性 | 高い(入射角だと少しだけ見える) |

通常データ | C0,M0,Y0,K50 |
通常時の見え方 | 灰色ベタ |
隠蔽性 | やや高い(入射角だと見えやすい) |

通常データ | C0,M0,Y0,K100 |
通常時の見え方 | 黒ベタ |
隠蔽性 | やや低い(入射角だと見える) |
通常データによる発光の違い
マスキング(通常見える色)が白に近いほど、フラッシュ撮影時のデータに影響を及ぼします。上記のネタバレの検証と全く同じ条件でフラッシュ撮影しました。
・マスキングが白に近くなればフラッシュ撮影時のデータに影響を与えます
・マスキングが黒に近くなればフラッシュ撮影時のデータに影響を与えません
下記のデータで検証しました。(通常データは3種類の異なるベタ)

フラッシュプリント用データ
フラッシュ撮影時の見え方
白ベタ、灰色ベタ、黒ベタと異なる3種類の通常データの場合のフラッシュ撮影時の見え方です。

通常データ | C0,M0,Y0,K0 |
通常時の見え方 | 白ベタ |
通常データの影響 | 高い(白っぽく見える) |

通常データ | C0,M0,Y0,K50 |
通常時の見え方 | 灰色ベタ |
通常データの影響 | 若干ある(やや白っぽくなる) |

通常データ | C0,M0,Y0,K100 |
通常時の見え方 | 黒ベタ |
通常データの影響 | 無い |
通常データによる発光の違い
マスキング(通常見える色)が白に近いほど、フラッシュ撮影時のデータに影響を及ぼします。下記のⒶとⒷのようなフラッシュプリントデータで通常データが黒ベタ、白ベタの場合を検証しました。

Ⓐ

Ⓑ

通常データが黒ベタの場合の実際の見え方(実写真)
左の星はフラッシュプリント用データⒶ(前述)と黒ベタの通常データを組み合わせたもの、右の星はフラッシュプリント用データⒷ(前述)と黒ベタの通常データを組み合わせたものです。
通常データが黒なのでフラッシュ撮影時にフラッシュプリント用データに影響を与えることなく色再現しています。ただし通常時の見え方はフラッシュプリント用データの隠ぺい性は低くなりネタバレがしやすくなります。

通常データが白ベタの場合の実際の見え方(実写真)
左の星はフラッシュプリント用データⒶ(前述)と白ベタの通常データを組み合わせたもの、右の星はフラッシュプリント用データⒷ(前述)と白ベタの通常データを組み合わせたものです。
通常データが白なのでフラッシュ撮影時にフラッシュプリント用データに白っぽく影響を与えています。ただし通常時の見え方はフラッシュプリント用データの隠ぺい性が高くなりネタバレがしにくくなります。