フラッシュ撮影で隠しデザインが写る「フラッシュプリント」
「フラッシュプリント」は、スマホのフラッシュなどの光が反射して隠しデザインが浮かび上がる印刷技術です。このページではデータ作成のヒントをご案内します。
発光データの色再現について
カラーデータの濃度と発光時の見え方
発光レイヤーのカラー濃度が250%以上になると、フラッシュ撮影時に再現や認識がしにくくなります。光が弱まり暗く見えるためです。黒枠部分はカラー濃度250%以上のデータで、環境やスマートフォンによっても見え方が変わります。

左が元データ、右が実際の見え方
発光時の色再現できる範囲
発光レイヤーのデザインは、通常の印刷よりも色の表現できる範囲(階調)が狭くなります。また、撮影する機種や環境の明るさに加え、専用用紙の影響で色の階調が出にくく、数%の濃度差は判別できません。色がどの程度認識できるかは、添付のカラーチャートをご確認ください。

カラーチャート
ブラックデータの濃度と発光時の見え方
発光レイヤーのデザインで ブラック濃度が80%以上の部分は、フラッシュ撮影時に再現や認識がしにくくなります。これは光の出力が弱まり、暗く見えるためです。一方、ブラック濃度0~20% は見え方にほとんど差がありません。また、シアン・マゼンタ・イエローに黒を多く混ぜると遮光性が強くなり、フラッシュを当てても光らない場合があるので注意が必要です。

上が元データ、下が実際の見え方
黒色の再現方法
発光レイヤーに配置された黒色部分は全く光らない部分となります。黒色を再現する場合は、隣接するデザインの色を明るくして黒色を再現します。画像では文字の周りを白くして、黒い文字を表現しています。

通常データと発光データの組み合わせによる見え方への影響
通常レイヤーのデザインと発光レイヤーのデザインは、それぞれ見え方に影響します。そこで、画像の「発光レイヤーのデザイン」を共通の発光用データとし、通常用データを黒・グレー・白それぞれ単色の3種類で用意して、通常時と発光時の見え方を比較しました。

発光レイヤーのデザイン

画像1

画像2

画像3
通常時の隠蔽性
画像1は白色(C0M0Y0K0)、画像2はグレー(C0M0Y0K50)、画像3は黒色(C0M0Y0K100)の全面ベタを通常用デザインとし、室内光の入射角で撮影したものです。黒色がネタバレしやすく白色がネタバレしにくくなっています。

画像4

画像5

画像6
発光時の再現性
画像4は画像1、画像5は画像2、画像6は画像3をフラッシュ撮影したものです。元のデザインが黒色が再現性が高く白色が最も影響を受けています。
フラッシュプリントの通常データと発光データのそれぞれの色が、お互いに与える見え方への影響をリンク先にまとめています。
錯視効果とデザインの関係性
フラッシュプリントは、フラッシュ撮影時に「暗い部分よりも明るい部分に目が行く」という錯視効果を利用して、絵が変わったように見せる仕組みです。ただし、通常時のデザインが完全に消えるわけではなく、見えにくくなるだけなので、効果の出方はデザインによって変わります。

通常データ

発光データ

フラッシュ撮影(500ルクス)

フラッシュ撮影(1000ルクス)
デザイン組み合わせ例A
被写体と1mの距離からiphoneXRで500ルクス、1000ルクスの環境下でフラッシュ撮影したものです。500ルクスの環境下では見えなかった通常データの影響が1000ルクスで現れているのは、環境の明るさによる逆光効果が薄まったためです。

通常データ

発光データ

フラッシュ撮影(500ルクス)

フラッシュ撮影(1000ルクス)
デザイン組み合わせ例B
被写体と1mの距離からiphoneXRで500ルクス、1000ルクスの環境下でフラッシュ撮影したものです。500ルクスの環境下でも通常データの白い顔の部分が発光データの光らない部分と重なり錯視効果を得られていません。また1000ルクスでは逆光効果が薄まりほとんどチェンジングできません。

通常データ

発光データ

フラッシュ撮影(500ルクス)

フラッシュ撮影(1000ルクス)
デザイン組み合わせ例C
被写体と1mの距離からiphoneXRで500ルクス、1000ルクスの環境下でフラッシュ撮影したものです。通常データの白い雲や砂浜部分が錯視効果が薄く、明るい環境下では逆光効果が薄まりさらに影響を強めます。

通常データ

発光データ

フラッシュ撮影(500ルクス)

フラッシュ撮影(1000ルクス)
デザイン組み合わせ例D
被写体と1mの距離からiphoneXRで500ルクス、1000ルクスの環境下でフラッシュ撮影したものです。発光データの黒い鎧や背景は光らないため重なる部分の通常データが見えています。