電照3面ベローズ|入稿データの作成について

3方向でデザインが変わる「電照3面ベローズ」

「電照3面ベローズ」は、左・中央・右の3方向で見えるデザインが変わる印刷技術です。このページでは電照3面ベローズの入稿データ作成についてご案内します。

中央のデザインの表現について

電照3面ベローズは、背面から光が当たる電照看板などの環境で使用します。中央のデザインは逆光で左右を隠す仕組みで、白に近いほど見えやすく、黒に近いほど左右の影響を受けやすくなります。

実際の見え方と配置データ

実際の見え方

以下の写真が実際の見え方です。ここではデザインデータと配置レイヤーを交えて説明します。

電照3面ベローズ

左からの見え方

電照3面ベローズ

中央からの見え方

電照3面ベローズ

右からの見え方

CLレイヤーについて

「CLレイヤー」に配置したデザインはどの角度からも見えます。上記の「実際の見え方」でも常にこのデザイン(ロゴ)が見えます。「CLレイヤー」と重なる位置にある他のレイヤーは「CLレイヤー」のデータが優先されるため見ることは出来ません。

電照3面ベローズ

CLレイヤーに配置したデザイン

その他のデザイン配置レイヤーについて

左からのみ見えるデータは「L」、右からのみ見えるデータは「R」、中央で見えるデータは「C」に配置します。

電照3面ベローズ

Lレイヤー

電照3面ベローズ

Cレイヤー

電照3面ベローズ

Rレイヤー

Illustrator AI形式でのデータ作成について

基本的なデータ作成はAdobe Illustratorで行います。aiファイルで作成し、すべて半角の大文字で「P」、「T」、「CL」、「R」、「L」、「C」というレイヤー名の6つのレイヤーを作成してください。

※レイヤー名に「」は不要です。
※ 「T」や「CL」レイヤーに配置するデータがない場合でもレイヤーは必ず作成してください。
※各データは必ず該当するレイヤーに配置してください。

電照3面ベローズ レイヤー

レイヤーの順序

必ず上から順に「P」、「T」、「CL」、「R」、「C」、「L」に並べてください。  

ロック

レイヤーのロックは必ず外してください。

各レイヤーについて

以下を参照にデータを配置してください。

電照3面ベローズ レイヤー

レイヤー名:P

「P」レイヤーを作成し、塗り足し部分までを長方形ツールを使用し枠で囲んでください。囲った範囲内でストライプ状の凸面が形成され、凸面によってデザインのチェンジングが可能になります。

注意点

Pレイヤーの囲みは、塗り足し部分含みトンボより内側にしてください。

電照3面ベローズ レイヤー

良い例

Pレイヤーの囲みが、塗り足し部分含みトンボより内側にある。

電照3面ベローズ レイヤー

悪い例

Pレイヤーの囲みに塗り足し部分が入っていない。

電照3面ベローズ レイヤー

悪い例

Pレイヤーの囲みとアートボードが同じサイズ。

電照3面ベローズ レイヤー

悪い例

Pレイヤーの囲みが長方形でない。

※画像内の緑線はアートボード領域、赤線はストライプの入る領域(Pレイヤーの囲み)とします。

電照3面ベローズ レイヤー

レイヤー名:T

「T」レイヤーを作成しトンボ(トリムマーク)を配置してください。トンボ不要な時でも「T」レイヤーは作成し表示させてください。 

電照3面ベローズ レイヤー

レイヤー名:CL

「CL」レイヤーを作成し常に見せておきたい絵柄や文字を配置してください。小さな文字やデザインが見えやすくなります。このレイヤー内のデータにはストライプ状の凸面が形成されず一般的な印刷と同じフラットな部分になります。

見え方

「CL」に配置されたデータは常に見えています。「CL」レイヤーに配置されたデータと重なる部分の「R」「C」「L」のデータは見ることは出来ません。

注意事項

透明効果は使用しないでください。

フォントサイズは7pt以上にしてください。

電照3面ベローズ レイヤー

※1

電照3面ベローズ レイヤー

※2

電照3面ベローズ レイヤー

※3(左からの見え方の例)

電照3面ベローズ レイヤー

※4(右からの見え方の例)

CLレイヤーに配置したデザインは、※1の上部(笑顔~電鉄の青半円部分)のように凹凸がない仕上がりとなり※3や※4の状態でも常に見えています。L、C、Rに配置したデザインは※2のように凹凸がある仕上がりとなり見る角度を変えるとデザインが変わります。

電照3面ベローズ レイヤー

レイヤー名:R

「R」レイヤーを作成し右から見える絵柄を配置してください。 

仕上がり

ストライプ状の凸面の右側にデザインが配置されます

このレイヤーのフォントサイズ

50pt以上(線幅1.2mm)
※50pt以下での生産が必要な場合はご相談ください

レイヤー名:L

「L」レイヤーを作成し左から見える絵柄を配置してください。 

仕上がり

ストライプ状の凸面の左側にデザインが配置されます

このレイヤーのフォントサイズ

50pt以上(線幅1.2mm)
※50pt以下での生産が必要な場合はご相談ください

電照3面ベローズ レイヤー

レイヤー名:C

「C」レイヤーを作成し中央から見える絵柄を配置してください。 

仕上がり

ストライプ状の凸面と凸面の間の底面にデザインが配置されます

このレイヤーのフォントサイズ

50pt以上(線幅1.2mm)
※50pt以下での生産が必要な場合はご相談ください

その他の設定について

以下の設定に従ってデータを作成してください。

アートボード

アートボードは1つのみ使用でき、アートボードの中に複数のデータ、複数のトリムマーク(トンボ)を配置できます。アートボードの高さはトンボを含め「h2520mm」以内で作成ください。  

カラーモード

カラーモードはCMYKカラーにしてください。RGB、特色カラーは使用しないでください。   

文字、フォント

必ずアウトライン化を行ってください。ギミックの性質上、表面にストライプがあるため「CL」レイヤー以外の文字の大きさは50pt程度以上を推奨いたします。

解像度

出力物がB1サイズ以内の場合は原寸300dpiが目安、A0サイズ以上の場合は原寸72~150dpiが目安です。解像度300dpi以下の場合は画像が鮮明に印刷できない場合がございます。

ラスタライズ

印刷時に反映されないことがあるため、不透明度、乗算や加算、背景透過、ドロップシャドウ、ぼかし等 透明効果は使用しないでください。ラスタライズ処理をして画像化に変えてから入稿してください。「P」、「T」レイヤー以外はラスタライズ(ビットマップ化)してください。

ラスタライズ(ビットマップ化)の方法

保存

aiファイルで保存しファイル名は英数表記にしてください。

Illustrator AI形式以外のデータについて

PSD形式や、PNG、JPGなど画像形式など、Illustrator AI形式以外でもご入稿いただけます。右側から見えるデータ、左側から見えるデータ、中央から見えるデータの3種類のデータを用意してください。

※各データ名称に仕様(右、左、中央)を明記し3種類のデータは全く同じ大きさにしてください。異なるサイズのデータは承ることが出来ません。  
※入稿データそのままで出力いたします。ご入稿いただいたデータが小さい、解像度が荒いなどの原因によって、出力結果の画像が荒くなることがありますのでご注意ください。